密室から跳んで密室へ

  • 2006/09/24(日) 12:38:44

派閥順送り人事を否定するのはよいのだが、
その悪性は、密室政治であったはず。


その「密室政治」を温存するために、
1.「密室政治」をことさら「派閥の論理」のみに象徴させ、
2.その派閥の政治を「発表前に情報が漏れる」ことに特徴付け、
3.「派閥の論理でない」ことを意味する言葉に、
  「任命権者の頭の中だけ」というものを持ってくる。
4.誰にも会わないことを前提(建前)にするために、
  さらなる密室政治に、強化温存される。

こんな言い方はおかしいと思われるだろうが…、世紀末の政治は、
「それまで極秘だった談合が、それがあることが見えるまでに
開かれた政治になってきた」…とも言えるわけだ。

順送りという理由は政治として間違ってはいるが、
誰がどんな理由で選ばれたのかを、その選考基準や
人材評価が事前に…おおよそであれ…見えていた事は、
価値観が共有されている状態でもあったわけだ。



もちろん政策を買ったり、金でポストが得られるような
状態も良くはない。

ただ現状に追従するのではなく、そこにあるヘゲモニーに、
毅然と真っ当な価値観を持ち込むべきだったのだ。…であるのに、
現状が悪いからと言って“良くもなりうる仕組み”を…せっかく
育ってきたそれを…、安易にも破壊してしまった。


残ったのは完全な密室。

そこにどんな談合があったとしても、「無いことを前提にする」
作法を容認してしまった。

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命を賭して

  • 2006/09/14(木) 22:34:38

片山ひなこ@相棒(TV朝日)
自らの命を捧げることは尊いものだと思っていた
 でも違うのですね。
 命を賭けて守られる人間が尊いのだと


前文は、幼少時、例えば松本零二の作品を見ていた
新人類〜団塊Jr.直前までの世代にとって揺るぎ無い実感だろう。

熱血時代、バブル前の道徳的正論の中で育った者は、
そのような価値観の中で世界観を涵養した。

しかし、社会に出て、そのような現実はどこにも無い事を
切実に感じたはずだ。
その絶望の果てに感じた実感が上記の台詞のようなものに
結実しているように感じる。


団塊Jr.側からすれば、もはや物心付く頃にその欺瞞性に
感づいていた…いや、表現を変えれば、右傾化に反発する
世論の中で、公共性の破壊が再開した頃でもあったから、
多分に環境的な要因として、後文を世の現実として生きてきた。

それ故に、この世代は、アッシーやミツグを演じる事もでき、
鬼嫁相手に幸せを感じてもいられるのだろう。

少女は革命されたか?

  • 2006/09/13(水) 21:26:18

結論から言うと、革命された。…と私は思う。

上野千鶴子や田島陽子のよな方々の体現していた価値観が、
ことごとく発言力を失っている。

それまで目指すべきとされた方向性は、確実に逆転した。
あれから例えば「大奥」というドラマが人気でシリーズ続編が
作られている。あそこでは女が女の武器を使い女として権力を
掌握する物語として描かれている。

そのほかにも、例えば…、露骨なセックスアピールを商品名にした
子供向け化粧品が売られたりもした。

それまでのように、男と対等に同じ土俵の上で競うべきという価値観は
そこには無い(といっても、それが悪いと言いたいわけではない)。



もうじき10年になるだろうか…。かつて「少女革命ウテナ」という
アニメ作品があった。

そこでは…暗喩的で断言はできないが…性体験を経た者が、革命的に
価値観を転換させる物語として描かれていた。
周りの友人知人たちが、次々に「革命」した姿で主人公の前に現れる。
未だ「革命」していない主人公が、それら「革命」した挑戦者を
次々に倒してゆく…という形で物語は展開してゆくのだが、
寓意的には「革命」に抗っているかにもみえるその展開が、
主人公をどんどん閉塞感に追い込んでいるようでもある。

無垢な主人公は、その天真爛漫さを保てなくなる。



どんなにキャリアアップして社会的に成功していても、
結婚できない女性を「負け犬」と称した言葉が流行した
その後の価値観とも平行しているのではないだろうか。

たかがアニメ一作品が世の中を一変させたと言うつもりはない。
ただ、その時代的パラダイムシフトに先駆けて象徴的にその
作品がそこにあっただけだとは言えるだろう。


女は女の武器を使うことでしか酬われない…という諦めを、
受容した/させられた感が、どこか見受けられる。