ガス抜き政治の安定性

  • 2009/09/06(日) 12:15:06

ふと。

反共産圏の自民党政権の元にあって、
アカデミズムの世界ではマルキシズムが権威化
していたことと、


江戸時代、安定政権を望む幕府が
革命を語る朱子学を立てたこととの
アンビバレントが、


それぞれ共に重なって見えてくる。

マネーの上に住む世界

  • 2009/05/18(月) 12:10:23

現在どんなにマネーを流動化しても、させても、
国は豊かにならない。決して。

何故か。

マネーそのものが、封建時代の土地のような存在に
なってしまっているからだ。

王侯貴族の間で、いくら名義だけの土地の所有権を売買し、
個々の当事者の間で利益が出たようにみえても、それだけでは
何も生み出さない。

土地を利用し、生産性を高める行為が存在しなければ、
それだけでは、土地は何も生み出しはしない。




王侯の趣向のようなもので、文化の更新が進められれば、
生産に気が回らないだけでなく、それまでの効率的な
システム(生活習慣・伝統行事)が混乱させられて、
生産性は落ちるばかりだ。

より効率的な仕組みが明確にあり、そこへ段階的に移行する
というのならば、その限りではない。


そして、効率的な仕組みを生み出すには、安定的な環境と、
怠惰を求める精神が必要だ。余裕がなければ失敗は許されず、
些細な不手際が致命的結果に繋がってしまうからだ。

社員誰もが欠かせない要素として極度に効率化された会社は、
例えばインフルエンザのような不測の事態に一人でも欠員が
生じると、ただちに組織として回らなくなる。仕事に穴でも
開けようものなら、顧客に対し致命的な信用問題にも発展しうる。




革命のために混乱が必要であるかに見えるのは、すでにある
効率的な方法を採用すると不都合を生じる権力側が、
非効率な状況を保守し続けようとしている段階においてこそ、
成功したかのようにみえる場合もある…ということに過ぎない。

混乱を目的に混乱を生じさせても、生産基盤を痛めつけ、
衰退の一途をたどるだけのはずだ。

構造改革には痛みを伴うが、国民を痛めつけさえすれば、
自動的に改革されてしまうだろう…というものではない。
決して。



世界大戦やその最中での科学的飛躍がまことしやかに語られるが、
理論的な基盤や、技術的な裏付けのようなものは、その混乱の中
ではなく、それ以前の段階でほとんど準備されていたといえるのでは
なかろうか。


例えばドイツ、その成果に待ちきれないナチスの短慮によって、
結果として戦後世界の技術基盤を担うことになった科学者達を、
彼の国はことごとく放逐した。

確かに、戦争が無ければ為し得なかった実験というのもあろう。
例えば原子爆弾のような。しかし、あの戦争によって、理論科学の
進展が、中断させられた部分は大きい。
そして、莫大な資金の調達手段が、軍事費以外にはない…というわけ
では決してない。宇宙開発競争は、冷戦構造だけが原動力だった
だろうか? 大衆の中の、宇宙という未知の世界への憧れのような
ものによって支えられていた側面は無視できるものであろうか?




アダム・スミスの言った、神の見えざる手ってものも、
土地を基盤に見た場合の農業生産高が増進する条件の上で、
利己的な領主の利己的な動機によって、文化が発展すると
言っている。欲望だけがその条件であるなどとは決して
言っていない。

それが、昨今の市場原理主義の致命的なところであろう。


経済のパイ…人を養う衣食住の原資…の増進無しに、
いくらそれを流動化させても、衰退にしか向かわない。
貧困が増大するばかりだ。


アダム・スミスが領主の土地を基盤にしたのは、そこからの
基本的な収益がと穀物であることを前提として、それは腐蝕など
によって、大規模な備蓄が領主の利益にはなんら繋がらない。
利己的な欲望を満足させることは無いからこそ、その富を
社会に放逐せざるを得ないことを条件としていた。


そして、マネーは決して腐らない。

蓄えれば蓄えるほど、個人で独占すればするほど、
それ自身で収益を増すことにもなり、それが故に
権力そのものともなる。

現状では、穀物を生産しても市場に流さない領主や、
穀物生産に関心を示さない領主のような存在を、
増やすことに大きなインセンティブが働いているのだ。



それならば、どのようにして戦後経済は発展したのか?

それは、人為的にマネーを「腐らせる」ことをしてきたからだ。

つまり、一つには高率の所得税と、相続税によって。
戦後の財政再建のための強健発動が、結果として
マネーの消費に時限性を持たせることになっていた
からだ。




故に私は、
高額所得者と相続税の税率を見直すこと無しに、
経済発展はないだろうと言ってよいだろうと思う。

そこにも手をつけると言っているオバマ政権によって、
アメリカの経済はいずれ持ち直すことだろう。
それを確かに実行するならば…。

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社会の焼き上げ方

  • 2009/04/18(土) 12:06:30

人の社会も、

パンケーキ作りと同じ。

個人主義によってバラバラになった粉の中に、
たっぷりのミルクを一気に流し込んでしまえば、
細かな「ダマ」が沢山できてしまう。

一度できてしまったダマは、いくら根気を込めて
掻き回しても、そう簡単には消えてくれない。
絶望的なほどに。

適度な…少なめのミルクを流し込み、馴染ませながら混ぜる。
その小さな団子をつなぎ合わせるように、団子に粉を絡ませる
ようにしながら、少しづつ量を増やして行くことによって、
満遍なく馴染んだ生地ができあがる。


敗戦後の分断化された日本が行動成長を遂げ、
単一民族説を信じ、一億総中流を紛いなりにも
実現させることができたのは、それ故であろう。

昨今、世襲議員の思いつきのような奇麗事で、
強権的にトップダウンで、「道徳」を社会に
流し込むようなことをしてしまったことによって、
せっかくのプチ右翼集団だった者達が、左翼集団に
鞍替えして、目障りな反政府言論を展開するように
なってしまった。