灰かぶりは雪辱の物語か?

  • 2006/12/17(日) 12:13:40

その類型の話の中で、彼女が顔に灰を塗るのは…、

彼女の非業の期間が
豊穣の夏に対する死の冬を寓している …のであるならば、

雪降り積もる冬の間の雪焼けを防ぐための知恵だと
いえるのでは。




太古より人類は紫外線を避けるために赤土をその肌に塗ってきた。


その生活の知恵を捨てて安易に“文明化”した継母・姉たちは、
その知恵を捨てた事によってシミをその顔に刻むことになった。
灰かぶりは、その美しい容貌を…白いシミのない顔を保てた。

…という至極科学的な説明の付く話であって、
魔法だとか自然の神秘だと安易に言ってしまうべきではない。
神話時代からの民間信仰を残す…とも言われる言説を全否定する
つもりはないが、ルネッサンス移行の科学発展の始まった正に
あの時点に産まれ、あの時点で意味有した物語でもある。と思う。
童話として収集された時点ですでにその本義が幾らか失われていた
のであって。



ハシバミのエピソードなど挿し木の技術を身につけている事だと
言えるだろうし、動物に助けられるのもそのの生態を知っている
ということだろう。鳥がドレスを持ってきたというのも、その
材料となる貴金属を、輝くものを集める修正を知って、容易に
ドレスに必要な量を集め得た…とも言い得るでしょうに。

他にも、彼女は動物を解体し、その毛皮を非業の期間を
乗り切るのに利用していただとか。葦を編んで箕のを作るなど、
手に職を持っていることが、同時に美しさを保つ事に繋がる
不可欠な関係性を提示したエピソードともしている。



悲劇のヒロインに安易な救済を与えているだけのメルヘンではない


今の言葉で言うならば、“アンチエイジングの知恵”が
織り込まれた物語なのだ…とも言い得る。

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