自分を好きになること

  • 2010/09/21(火) 19:24:00


自分を好きになりなさい

救済の言葉として広く使われている。



しかし、それには前提がある。

自分の好みと世間の価値観とが同じ時

…のみ、そう言えるだけ。

自分が好きなこと と、胸を張って生きること とは、
対応関係ではない。



仮に、
自分が好きだと思うものが、社会から低い評価しか
得られていなければ、

自分で自分が好きなほどに、自信を無くしてゆく。


もしくは、

世間の価値に自分を合わせることと引き替えに、
自分を嫌うことが必要になってくる。



このことに無自覚であると、自信を無くしている者を、
総じて「自分が嫌いだから」と誤解する。

自分を好きになりなさい。と教示し、結果、現状に縛り付けることとなる。



自分が好き


自分が好きな自分が、社会の側に変革をもたらすことが
可能であるならば、自分を好きである事を貫く事によって、
自らの自信を獲得する…ということも、無くはない
であろうが、そのような超人には、なかなかなれない。


そして、今の社会、上に登るには、他者の支持を得るには、
周囲の承認欲求を満たすことである場合が多い。

自分の価値観がマイノリティだと知りつつ、かつ、
自分が好きであることを貫きつつ、胸を張って生きられる
ようになるには、先の条件に加えて、マジョリティであることを
周囲に誤解させた状態を維持しなければならない。

その面従腹背に耐え抜けるものとなると、さらに希だと
言わざるを得ない。


いったんは自分を騙し、世間の趣向と自分の趣向が同じであると
信じられるようになることこそが、一番の処世術なのかもしれない。

結果的には、自分が好きで自信を持った状態となるのだから。…?