あかいくちびる

  • 2010/05/21(金) 21:33:10


口紅は、大人っぽさの印

その表現、おかしいと思うのね。


なぜなら、本来、老化によって赤みを失った者が、
その若さを偽装するための化粧なのだから。

子どものほっぺだとか、
若いからこそ赤味を帯びているものを、
老いで赤味を失った者が、その赤味を偽装・補填する。

しかし、その行為が流行し、常態化していったから、
している方が見慣れてしまってくれば、

不自然なほどに赤い色が、別の意味を帯びてくる。

大人の証だと。

子どもが憧れ、大人が子どもには早いと取り上げる。

同じ虚飾で補えば、元の良い、若い者には勝てないから。


もちろん。

気色ばむ…感情的な高ぶり…が、高揚を増し、
平時との変化として赤味を増すことの魅力もあるだろう。
皮膚の薄い部分ほど、その差が大きく顕れる。

性的な興奮、受け入れる気持ちのサインを、異性は見逃さず、
それを目安にして、つがってきた歴史もあるのだろう。

そして、黙ってても体力を消費する高揚をしない老人は、
省エネとして、化粧によって感情を虚飾する。


ただ、その無意識の内なる気持ちをコントロールできない、
未だ未熟な若者が、化粧で隠して平常を装うという効果も
期待できると言えば、それもあるにはある。


隠したり出したり、出す以上に誇張したり、その逆をしたり。

文化とは、流行の振幅によって、
タマネギの皮のように、折り重なっている。