景気経済と貯蓄行動

  • 2009/05/24(日) 12:37:49

貯蓄を引き出さなければならない
減税論や優遇策ばかり花盛りであるが、

それをアテにした者は消費をし惜しむだけだし、
実際、資産家は節約家・合理家であるが故に富を蓄え得た者
なのだから、結局は必要なモノにしか消費はしない。つまり、
減税分だけ、優遇分だけ、貯蓄は温存されるのは間違いない。


もちろん、当然のこととして、短期的に上昇する傾向は見える。
それは前倒しや先送りの中で、しわ寄せするように一部に
波のコブができるだけだ。全体としてみれば、貯蓄傾向は、
増え続けるはずだ。

同時に、貯蓄することすらできない貧困層が増え続け、
そこで失われたモノが、一部の資産家に集まるという
構造によって。これは、特に何もしなくても、
埃が部屋の隅に貯まるのと同じように必然なことだ。





今ここですべきことは、金持ち増税しかない。


これは貧乏人の嫉妬のようなものとして言っているのではない。



増税をちらつかせれば、賢い彼らは、自らの資産を守るために、
単なる貯蓄ではない資産の保全を模索し始めるはずだ。その中には
起業の形を取るものも含まれ、そこに雇用の創造も期待できる。

その結果としてならば、金持ちがより豊かになったって構わない。
崇められたって構わない。

個々人として何もしないことが一番賢いような状況が続く限り、
状況の悪化は止まらないだろう。


いまのように、“人に使われることしか脳の無い”ような
状況の人間をいくら財政的に追い詰めたって、素晴らしい
知恵が沸いて出てくるようなことがあるはずないではないか。

彼らが思いつくのは、せいぜいオレオレ詐欺のように
一攫千金を目指しすような、初期投資の全く必要の無い
「事業」ばかりであろう。


民間に、貧困層に、どんなに知恵があっても、先立つものが
無ければ、大したことができるはずはない。しかし、
中小ベンチャーに向けた投資などがなされることはない。
しかし、聞かれるのは貸し剥がし、貸し渋りの話ばかりだ。
むしろそこから引きはがした資金を、「安泰そうな」大企業に
流し、大穴ではなく鉄板に張るばかり、鉄板で儲けるには、
大きく張るしかない。だからこそ、引きはがしは行われる。



それは、とくにカネを使って拡大再生産を行わなくても、
いやむしろ行わない方が「賢い」「堅実な」方法であるから
であろう。総じて見れば。

バブル崩壊までならば、夢のある者は、ドカタのような
辛いけれど実入りの良い仕事を朝昼忘れて働けば、ある程度の
元手を貯めることもできたであろう。しかし今は、その道も無い。
派遣会社が、まるで100円均一のように、窓口一元体制で席巻
されている。仕事内容に関係の無い賃金で経営として合理化され、
安易にリスク分散されている。

人をモノのように使う大企業側からしても、より頭を使わずに
一元管理のできる安易なシステムとして大歓迎なのだろう。今は。

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