生存本能と母子関係

  • 2009/05/06(水) 19:33:32

自らの食事を子供に分け与える母親が、

子供から「まま、あげる」と言われ
泣き崩れる。母「やさしい子…」



まぁ、ドラマでよくあるシーンである。

その子供の…その優しさを否定するものではないが
…その心理として、

自らの守護者としての母親が失われる恐怖から、
自らの生存本能として、それを突き返している
そんな側面も、また無視すべきではあるまい。

どんなに平然と振る舞っていても、その母親も
生物としての反射行動として、その食事を分ける
ことを無意識的に躊躇っているような僅かな挙動を、
子供の側が見逃すことはないのだろうし。



逆に例えば、同じほどその内心が優しい子ども
であっても、
自らの両親を、自分を取り巻く環境が、
殺しても死なない〜永劫不変のものと信じきって
いる場合には、与えられたものをあえて突き返す
ようなことをすることは、まず無い
だろう。

ただ、母親が「やさしい子」と言おうと身構えている
ような場合は除く。母親喜ぶと感づけば、その期待に応える
ために、別の行動原理を発動させる。喜ぶ顔を見るために
喜捨行為におよぶ。模倣によるそれは次段階。自他関係を
客観的に模倣するより前に、他者他者(対象)関係を目視して
自己投影的に模倣することがまず先であろう。




そして、最初に示した母子の関係は、国の関係とも
対比できるのかも知れない。

昨今、派遣切りに脅かされているような、
生存権に危惧を覚えているような者ほど、
右傾化しており、国家に盲従しているかのように、
国賊・非国民捜しを始めている。
自らの危機感故に、一見して利他的な行為に出るのだ。

彼らは、国家に不平不満を言う者として、例えば
国家の欠陥を指摘し、改善を求める者を、非論理的な
バッシングによって淘汰を試みる。