パパートの原理の影響下にて

  • 2008/04/26(土) 12:26:36

「あとちょっと、あとちょっと」でゲームに填り込んでしまう子どもも
「まだまだ欲しい、まだ欲しい」と使いもしない金を死ぬまで貯め込んで
しまう企業文化の賞賛の対象足る企業戦士も、

それを突き動かしているものは、その「パパートの原理」であろう。

いうなれば。



しかし、また逆に思う。

パパートの原理のサイクルが早く、その影響下に強くあるのは、
筆者の思惑とは逆で、
ちびデジタル子ちゃんやアナログしんちゃんの方であるのでは。

子どもの脳と仮想世界―教室から見えるデジタルっ子の今
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この筆者がパパートの原理で説明したがった事例の方が、
そのサイクルが短く弱い…と言えるのではなかろうか。


パパートの原理。
その無限のサイクルは、決して人を安心させない。
永遠に人を突き動かし、満たされない感情に留める。
そこから抜け出せないことは、一生満足できない修羅の道でもある。

多くの客観的な「成功者」と言われる方々には、その地位にあって
まだ上を目指し、自分を恥じながら、他人と比べられるのを恐れながら、
劣等感と戦っている。


思うに、子ども時代における公文式というものは、
言ってみれば脳に高速道路網を張り巡らせるようなものなのでは。

そして、
子どもの幼い脳は、大人の脳がその極一部だけの処理において
むしろ高度な処理を行っているようなものでも、脳全体を使って
行わなければならない…とすれば、

大人になってから、初めてのようにそのような単純化作業を
身につけようと思っても、また身につけたとしても、
脳の一部分でそれらを行ってしまい、脳の他の部分は使われず、
能トレの言っているような効果は、期待できないのかもしれない。

むしろ、そのようなトレーニングの強制は、脳の他の部分を萎縮
させてしまうのではなかろうか。…それは若年性痴呆が、複雑な
経済活動真っ盛りの中で同時に進行してしまうように。

行っている行為の質によって、脳の活動の実体を測ることなどは、
無理なのであろう。