「空気教」の敵味方分別ファクター

  • 2008/04/24(木) 19:25:05

おとなの叱り方 (PHP新書 500)
和田 アキ子
PHP研究所
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この著は行儀の良いことを成功の基盤のように言っているが、
これは明らかに誤りであろう。

初めから行儀の良い者なんて、その他大勢の中に埋没して、
決して浮かばれることはない。

アッコが叱られ、可愛がられたのは、どう考えても、
無法者で目立ったからであり、また、そのような無法者が、
自分の叱責に従順に従ったからこそ、可愛い。そこに、
自分への尊敬の気持ちを確認でき、またアッコの側も
叱ってくれた大御所の、言葉の正しさ道義的正しさなど
ではなく、人としての人間としての大きさ、大御所だから
従っただけだろう。だから、学生時代教師の言うことなど
下らないと、それを聞くこともなく、不良していたのだろう。

そこに普遍的な「行儀」などは無い。

ただ、実力が…人間的な大きさや権威・威光と、それを持つ者の
趣向が、主従・先輩後輩関係の中で、受け継がれ伝達される。
という事に過ぎない。

そして、それは日本の「空気教」の敵味方分別ファクターとなり、
類似の親和性のある行為を行っているか/いないかによって、
勢力争いが、派閥争いが、無意識的に展開されている。ということ
でしかない。

本人の意識の中では、伝統文化、正しいものは正しい…で、
判断されているのだと信じ切っていても、そこに合理性はさほど無く、
無意識的な「馴染み」や「趣向」に左右されているだけであろう。

伝統であっても嫌なものには従わない。客観的に正しくても、
不愉快なことには従わない。そんな側面も強く出ていることだろう。
それが彼女の「タバコ」との付き合い方によく表れている(気がする)。