民族意識優越意識

  • 2008/04/21(月) 12:39:00

日本人に世界的にも優秀な人材があるのは事実だろう。

しかし、それによって、「日本人が優秀な民族であるのだ」
…などと、言えることではない。が、そのような幻想が、
1990年代末頃から新しい「常識」のごとく、幅を利かせている。


戦後間もない頃の、過度の日本人劣等論のようなものに
根拠が無いように、同じくこれも空論であろう。

それへの反発として当初の試みは悪いことではなかったとしても、
しかしながら、バブル時代の裏技・手抜き文化に染まっている
壮年層に対しては、その連中に、このような「幻想」を与えては、
それを後ろ盾にした自己への自惚れと、地道な自己鍛錬への軽視を、
加速させたように思える。むしろ逆に。

そして、
多くの怠慢を、責任ある立場に在る者への根拠の無い信頼
をも生んでしまった。小泉ブームもそう。

天性が信頼されるので、二世・三世が、もてはやされる。
個人の実力が問われることはなく、故人の先代の七光りが、
実力の根拠であり、裏付けであると見なされてしまう。


また、
カリスマとなった現場マンが小説やマンガとなって描かれる
「実話」が、どんなにレア・ケースであっても、その職種に
対する信頼として、幻想を強めてゆくことにもなる。

TVドラマがそんな刑事ドラマ・推理ドラマを描くことによって、
大衆の安心感を高めることが出来たとしても、一旦当事者と
なったら、そのギャップによる絶望は奈落に落ちるほどであろう。