ハルヒに見る男女観と今

  • 2007/07/14(土) 12:52:12

いわゆる恋愛ドラマにのっかれない男女の
新たな恋愛と生活の形を提示している。

その結論を強調するために、
14話を6話ではなく14話に配置しているのだろう。
その後に続く恋愛らしからぬ日常は、その「了解」の元に
進んでいたのだ…と、視聴者の認識を裏返す効果もある。

キョンが放映順を正順とし、ハルヒが時間軸を正順として
次回予告を宣言してきたのにも、核心的な意図が認められよう。
あの時間順で「物語」を「構成」しているのは実はキョンであり、
ハルヒは実時間を“まっとうに”宣言していたのであって、
その意味で“おかしい”のは奇天烈な行動をおこしてきたハルヒ
の側ではなく、真っ当な傍観者の役割を担っているようにみえた
キョンの側の方である。

同じように、個人の人生を個人的に価値付ける時に、必ずしも
現実の時間の流れの順序に“完全対応して”その論理を構築
しなければならない…という訳ではないことも教えている。

一話というか12・11・9話の時間軸の中で、過去のそれぞれの
エピソードを脚色し価値付ける辻褄合わせ補完されその結論を
象徴するものとして13・14話で描かれたような当時の「夢」を
結論として終幕の場面に配置している。
それは同時に9話以降の「日常」を暗示させる「予知夢」の役割
ともなって、「日常」の場面で進展するであろう恋愛の行く先を
終幕の先へとつなげている。

男の側が女性の持つ恐ろしい部分、醜い部分を許容し想定した上で、
つき合いへとつなげてゆく心構えを描いているとも言える。