一目惚れと世界の中心

  • 2006/07/21(金) 12:14:28

脳の顔領域に顔情報を記憶しているのだが、そこでの検索は、
「平均顔」を作成し、それとの相異によって検索を効率化
しているのだ…という理論のあることをガッテンで紹介していた。

そのような仮説のあることを知らなかったが、同じ実感を持っていた。


それを「一目惚れ」の生じるメカニズムの根拠として。


人は生きて行く中で脳内の情報検索の効率化のためであろう…
平均顔…私は理想顔と呼んでいたが…を脳に作り上げる。
個人個人の持つその「平均顔」にそっくりな人間に出逢えば、
過去に出会ったことのあるような既視感を伴って「一目惚れ
するのだろう…と。



ここまでを聞いて、平均と理想が一致する事に違和感を覚えるであろう
が、
一人一人が音痴であれ合唱する事によって聞ける歌になるという事例
や、
コンピューターの発達によって、様々な計算結果として「美人」とは
平均顔である事が計算結果として、昨今しばしば、いろんな場面で
指摘されるようになっているではないか…と補足したい。


「平均顔」を「理想顔」と受け取りそれを求める傾向は、言い換えると、
世界の中心に向かう内向性でもある。





極論すれば、
「医学的・統計的平均と自らを一致させることを理想とする価値観」
とも同じ傾向であると言えよう。それは、規格大量生産社会を
基礎付ける価値観でもある。社会主義だ資本主義だと呼び分けても、
両者に共通する物流支配構造を成立させた20世紀の価値観であろう…。

動機には健康のためだとか長生きのためだと言っても、個体差を無視した
その行為の帰結には、行為者の期待する見返りなどは無い。多くの者には。